ガソリン漏れ修理

購入以来,ガソリンを満タンにするとじゃーじゃーと2リッター程ガソリンをお漏らししてしまう症状が現れました。びっくりしたのなんのって。 焼けたマフラーにでも引火したら,走行中,後ろから火を噴いてジェットエンジン搭載車になってしまいますからねえ。
そこで,早速,ディーラーの主治医へ電話で伺ったら,
「ああそれは,タンク内のOリングを交換すれば直りますよ。まあ,満タンにしないようにすれば,心配ないですよ。」
との一言で一安心。
それ以来,行き付けのスタンドでは,「今日は,何リッター給油しましょうか」まず,聞かれる日々が続きました。
このままでも,しょうがないと思い,ディーラーで1時間ほどかけてOリングを交換してもらいました。部品と工賃で7000円程でした。
(本当は自分でやりたかったのですが,Hayesのマニュアルには載っていないのです。)
早速,スタンドで満タン給油。ありゃりゃ。。。また,漏れる。漏れる。

じゃーじゃー漏れる。
原因はOリングじゃなかったみたい。
そこで,後部座席を外すと,ネジ4本で固定された蓋があり,それを外すとタンクからのホースの接続部が現れます。 すると,ベントホース(空気抜きのため,タンク上部に接続したホース)が湿っています。これの劣化が犯人のようです。 何しろ,満タンにしなければ,問題はないのですから。タンクではなく,給油口付近の高さのところが問題なわけです。
さらに,動かぬ証拠をつかむために,給油口をビニールと両面テープで塞ぎ,そこに2mほどの水道ホースをつなぎ,車内から口の息でタンク内に圧を加えてみました。
石鹸水を筆に含ませ,ベントホースに塗り付けると,出るわ。出るわ。泡が出るわ。。
Haynesのマニュアルによると,燃料タンク周りのホースは次の図のようになっています。

  1. 右タンク上部から出ているベントホース取り付け口
  2. リザーバータンクへのホース
  3. 左タンク上部から出ているベントホース取り付け口
  4. 給油口
  5. 燃料ポンプへ
  6. リザーバータンク
  7. 燃料タンク

この図の緑の枠が車内から見える部分です。

そこで,ディーラーへ図の赤い部分のホースとクランプを注文。

項目部品番号部品名数量単価金額
10712 9952107ホースクランプ 16-19495380
20712 9952109ホースクランプ 18-242120240
31612 1176440フェールホース 1=10cm102152,150
41612 1177553ホース14x20x134014,4004,400

クランプは在庫があったのですが,ホースは2日ほどでディーラーへ納品されました。 16年前の車のこんな部品まで,あるんですねえ。BMW Japanって物持ちがいいんですねえ。 (まあ,E30など他の車との共用部品かもしれませんが。)

それでは,早速,交換作業開始。早朝の涼しい時間に一気に行いました。ガソリンは空近くになるように走り込んでおきます。例によって,車体後部にウマをかいます。

バッテリーのアース側を外しておきます。作業中に火花が散って引火したら大変ですから。

後部座席を取り外し,4本のネジでタンクへの蓋を外します。配線のコンセントを外します。 写真の1は右タンク上部へ,2はリザーバータンクへ,3は左タンクへ。

左右のタンクは下からそれぞれ3本のボルトで固定されていますので,タンクを固定する台を用意して ,ボルトを外します。右のタンクは少し降ろすだけで大丈夫です。(車内の穴から作業するので)左のタンクはかなり降ろす必要がありますが,スタビライザーが引っかかってうまくおりません。給油ホースや左右のタンクの接続ホースの様子を見ながら,少しずつ降ろして見て下さい。クランプをペンチで外し,古いホースを取り出します。ホースがうまく取れないときは,ナイフで切ってしまうのが一番です。リザーバータンクを外し,ホースを引き抜きます。次に,新しいホースを採寸してカットし,接続します。クランプはしっかり留めて下さい。左タンク上面の接続が厄介です。難儀しました。タンクを上げて固定します。接続を再確認して,ガソリンスタンドへ直行。「ガソリンを満タンにして下さい。」ついに言えました。 おお~。お漏らししない。大丈夫。店員さんと思わず握手!!接続箇所からの滲みを確認の上,蓋をして,座席を取り付けました。ここまで2時間の作業で工賃0円でした。

これで,やっと満タン法による燃費が計れました。8.6km/Lでした。 ううん。意外と走る。